えぐちず 2

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●2006年1月11日の旅●

あまぐり

 

 上の写真に意味はありません。こないだ実家に帰ったら、江口ママンが「まずかったから」という理由で」ちゃぶ台の上に甘栗を並べていた、それを誰かに伝えたくなったのでここに残します。
 さて、江口梨奈。暮れも正月も一生懸命働いた江口梨奈。9日(月)〜12日(木)まで、誰に恥じることない正月休みです。4連休することに、誰も文句言う筋合いなぞありません。この4日は江口のための4日だ。遊び倒すぞ何かするぞ。
 と、思いながらも、だからといってどこかいい遊び場を知っているわけでもなく。温泉のひとつでも行こうかと計画しましたが、近くにそんな興味のある温泉などなく。いっそのこと近所のヘルスセンターにでも行こうかなんて言い出してました。
 まあ結局、どこも行かずに終わるんだろうな、とボーッとしていた江口の頭に、ふと案が浮かび上がりました。

 アサヒビール工場見学。

 場所は愛媛県。とても近場で、日帰りもぜんぜん大丈夫。それに以前から興味があって、行ってみたいとは思っていたのです。ちなみに、江口両親は過去にバスツアーで行ったことがあります。
 ああ、ちょうどいいじゃん。ここへ行こう。
 しかし、葛藤があります。
 ビール工場見学に、乙女ひとり。しかも平日の真っ昼間。いいのか、おい。

 そのシチュエーションのオイシサに負けました。

 というわけで、今回のえぐちず2は、アサヒビール工場見学に行くの巻。

 まず、ここは予約必須です。事前に電話予約します。今回は13時よりの予定で。
 そして次に江口がすべきは、JRダイヤのチェック。
 そうです、JRで行くんです。だって車で行くと飲めないから!

 ここで、今回の旅行、一番のネックが現れます。
 それは交通費。
 車では行けない(飲むつもりだからな)、なのでJRを利用する、この交通費がバカにならないんです。
 観音寺→伊予西条までの乗車料は\1,060。ここに特急料金を上乗せすると、たしか700円ぐらいプラスのはず。
 さらにココだけじゃない、自宅→駅、駅→工場までのタクシー賃がかかるんですよ。もちろん、それぞれ往復。
 全部あわせると6千円以上かかります。そうまでして本当に行きたいか、おい。
 気付かなかったことにします。

 いよいよ11日。かわいくおめかしして、出発しましょう。
 ここで江口は、少しでも交通費節約を試みます。
 まず、自宅から観音寺駅まで、タクシーを使わない。歩きます。
 確かにかなり遠い。でも1時間も歩けば到着するだろうよ。JRの時間は11時33分。10時半に家を出ました。
 30分後。まだ中間地点にも到着してませんでした。なんて遠いんだ、観音寺駅!!
 なのでしかたなく、途中でタクシー呼んで駅まで。ここで\870でした。ちなみにこのタクシー、江口父(故人)の会社です。死んで何年も経って会社の人も入れ替わり、江口のことなんか知りもしないだろうと只の客のふりして乗っていたら、運転手さんに「江口(仮名)さんって、前にうちの会社にいた江口さんのお嬢さんですか?」って聞かれた。動揺したのでとっさに否定してしまったが、なんでバレたんだろう。似てるのか、そんなに。
 無事駅に着き、予定通りの電車に。もちろん各駅停車。特急なんて乗ってられるか。
 ちなみに、観音寺発下り伊予西条行き、時間のこともあり利用客はかなり少ない。車両一両。モノレールだな。

 

 

●アサヒビール四国工場●

ビール。
http://www.asahibeer.co.jp/
TOP>サイトマップ>企業情報>工場見学>アサヒビール工場>四国工場
上の写真はビール園にて。

 12時37分。伊予西条駅到着。そこからタクシーに乗り、ビール工場へ。歩いていっても良かったのだが、「タクシーで10分」と聞かされていたので、たぶん歩くにはアレな距離だろうと判断、場所もあいまいだったしな。素直にタクシーに乗る。はい、歩くと13時にはとても到着しない距離でした。運賃\1,120。くはー。
 10分ぐらい前に到着。フロアには誰もいない。でも受付嬢が2人並んでお出迎え。おお、さすがに大企業だ。ドラマでしか見たことのないような受付応対。実在するんだな、こんなの。時間までお待ち下さいと言われたので待つ。待つ間にトイレに行く。おお、さすがに大企業だ(2回目)。手洗いが湯温だった。本気でびっくりした。
 そして時間ですが。
 どうも様子がおかしい。
 ‥‥もう1組いやがったー。
 うわあん。一人貸し切り状態を期待していたのに。一人であることをいいことに、好き放題するつもりだったのにー。もう一組は善良そうな老夫婦。あいたー。えぐぴょん、おイタ出来そうにないなあ。しょんぼり。
 ちなみにこの老夫婦、松山からお越しで今回3回目だそうです。
 余談ですが、今日は平日、シーズンオフなのでこの人数。やはり休みになるとすごい人数が来るそうだ。来週にもさっそく400人の団体が。そんなに収容できるのか。

 それではスタートします。工場見学は無料。見学に55分、無料試飲に20分です。
 さきほどまで受付嬢だったレディが案内係に変身します。いつもなら専任がいるそうなのだが、今日は少人数なのでコレ。聞けば受付にいた人全員案内できるとな。まあそうだよな、受付なんだからな。知らないと逆に困るわな。
 まず正面の、4階まで一気に上るエスカレーターに乗ります。

エスカレーター
いちばん左端のね。

 写真撮影が出来るのはここまで。ここから先は一切撮影禁止です。麦芽とか制服とかの展示がココロにひっかかったのだが、許してくれませんでした。そんな江口を尻目に、別の場所では、どこかの取材クルーが思う存分撮影しまくり。何の取材だったのかは最後まで不明。
 まずは映画を見ます。ビールが出来るまでの啓蒙映画。
 こんな少人数でも、案内レディは任務に忠実です。たぶん、数十人を相手にするときと全く進行は同じなんでしょう、「みなさん、こんにちは〜」って言われてもたった3人では返事しづらい。
 したけどな。
 レディの進行を滞らせては江口もツマラナイので、努めて数十人的リアクションを返してみる。たぶんこんな努力をしなくても、向こうの方が慣れてる、リアクション無いなりの進行スタイルを持っているのだろうが、江口はあの『誰かが答えるのをちょっとはにかみながら待ってる』、日本人スマイルが大ッキライなのでその空気をさっさと消去すべく道化になりきってみた。

 レディに簡単な説明をされて、映画スタート。おお、さすがに大企業だ(3回目)、立派な作りの映画。『麦の顔を見ろ』って、カッコイー! 四国工場ってだけで甘くみていたが、見学者のためのアイテムいろいろは本部が用意するんだ、そりゃちゃんとしたものに遭遇するってのは当然か。甘く見すぎだ、江口。
 20分ほどで映画は終わり、いよいよ工場見学へ。
 最初に入ってきた入り口と、工場のある別棟を結ぶように長い通路が。213メートルとか言ってた。231かもしれん、違ってたらごめん。ともかく、この両脇に作業室が並んでいるので、それを見ながら往復するルート。

 工場って、誰もいません。
 そう、今や生産ラインはフルオートメーション。制御室にまで行ってやっと3人見つけた。ちなみに見学者が来ると案内レディがインタホンでそれを知らせ、社員達は一生懸命働く姿をアピールするそうな。そこで見学者の方に向いて手の一つも振ってくれても怒らないのに。
 と、制御室、巨大タンクなど見せられてもココロはトキメキません。
 やはり一番トキメクのは充填室。
 きゃー。ベルトコンベアが。面白い機械があっちこっちで動いてるよー。やっぱり工場見学は動いてなくちゃ。こないだ行った島根ワイン工場だって、せめて動いていたら面白かっただろうに。てゆうか、技術の進歩はすごいなあ。なんでこんな作業を機械が出来るんだろうとひたすら感心する。誰が考えるんだ、こんなの。一番感心したのが、缶ビールの缶蓋。ロットの紙に包まれたまま機械にセットされてる。機械がその紙を自動的にはがしてくれるんだってさ。そんなことまで出来るのか。
 かなり貼り付いて見入っていた気がする。飽きないんだもん、見てて。普通に面白い。で、やっぱり要所要所でおもしろ知識を教えてくれるもんだから、意外と楽しめた。工場は運搬の便宜上、高速道路入り口近くに作るそうです(昔は海運なので海の近く)。アサヒビールは工場内機械・フロアの色まで決めているそうです。どんなに全自動化しても、やっぱり最終チェックは人間の目視です。要視力0.7以上。自衛隊並みか(知らないけど)。

 と、一通り回りまして、いよいよ出来たて新鮮ビールの無料試飲です。制限時間は20分。飲み放題。試飲会場に到着したのは13時55分。なので14時15分まで飲める。てゆうか、本当に75分で見学を終わらせる、その技量が最終的に一番びっくりしました。さすが大企業(4回目)。老夫婦と一緒だったのでかなりゆっくり歩いていたし、間で質問や雑談をごちゃごちゃしてたつもりだったのだが、所詮案内レディの掌の上か。謝っておきます。誰に。

 試飲会場ではすでにテーブルをキープして貰っています。テーブルにはアサヒビールオリジナルかっぱえびせんとスモークチーズ。入り口にビールサーバーがあり、おばちゃんが注いでくれる。ベストコンディションで飲めるように、おかわりの際はコップも交換だ。ラインナップはスーパードライと、黒ビール、赤ワイン、その他各種ソフトドリンク。試飲っていうからペット素材のあの試飲カップを想像していたのだが、ちゃんとしたグラス。そりゃそうだ、そんな安カップでスーパードライの本領が発揮できるか。
 ここでの試飲の最高記録は20分で14杯とな。どんなペースだ。そんな飲み方したら死にます。江口ものんびり飲むつもりだったのだが、やっぱり20分という時間に焦って急いで飲んでしまった気が。ちなみに江口はスーパードライと、ドライ×黒のハーフ、赤ワインといただきました。
 確かに旨い。喉の通りが違う。まあ江口は、いつも缶ビールをキンキンに冷やして、喉を通したときに痛みを感じるほどシャープなビールばかり飲んでいるので比較してはいけないのだろうが。サワヤカに美味しい。いいなあ。
 いただいている間も、スモークチクワ(中にチーズ)とビーフジャーキーくれた。あと、ビール酵母入りビスケット。パラダイスだな、おい。これが無料なんだからな、そりゃリピーターも来るよ。

 そしてこの試飲会場の中では、写真撮影解禁。なので撮りまくる江口。それを見た案内レディ、「シャッター押します」と言ってくれた。ありがとう、でも江口の目的はそんな記念写真なんかじゃないの。ピースサインなんかしてる場合じゃなくて。ココに載せるためのおもしろショットが要るの。でも江口の写真を撮らせることによって、案内レディの写真を撮影することに成功。調子に乗って5.6枚。
 で、話の流れで、江口がこおゆうコンテンツを作っているんだということに。「ああ、だからなんですね。女性一人のご見学なんて珍しいと思ってたんですよ」と、ようやく合点がいったといわんばかりの反応が返ってきた。さぞ珍しかったんだろうな。

 時間が来て、見学終わり。江口はこのままフロア2階にあるビール園に行くことに。やっぱり江口以外に客はいない。きっとここの雰囲気がアレだったのも、それが理由だったのだと強引に自分を納得させつつ。ともあれ、見学コースが大企業をひしひし感じさせるのに対して、ここはドライブインのようだと思って下さい。何が言いたいのかな、江口は。
 ここでホットソーセージ盛り合わせ(\700)と小ジョッキ2杯(\390×2)を攻める。
 ハイペースで飲んだからなのか、けっこう酔いが回っている。なのでせっかくホームページからプリントアウトしたクーポン券(10%OFF)使うの忘れた。ああん勿体ない。

 そして再び最初の受付に戻り、土産物コーナーをうろうろする。できたて新鮮ビール置いてるのかと思ったら置いてなかった。どっかで売ってるって聞いてたんだけど、見落としかいな。せっかくなので何かお土産を、と考えて、一番ココロ動いたのがアサヒロゴ入りブルゾン(\5000)。落ち着け。樽型の缶に入ったプレッツェル(\650)で落ち着きました。分相応。
 受付に頼むとタクシーも呼んで貰える。それに乗って駅へ。帰りも同じく\1120。
 で、駅に着いたのはいいのですが。
 電車はさっき出ちゃったよ。次の電車は1時間後。うわー。
 特急で帰ってもいいか、と思ったりもしたが、特急と普通と発車時間6分しか変わらん。そのくらい待つよ、もう。
 じゃあそのへんで時間でも潰しましょう、と辺りを見る。何もない。駅の売店のお姉ちゃんに、この辺で時間を潰せるところは無いかと聞くと、何もないって言われた。とりあえず外を見ると、左手に『とらや』が。おお、あのとらやか、と思って飛び込むと全然違ってた。ダマサレター。でも銘菓『お山(のぼ)りさん』って名前が気に入って買う。意味違うんだけどね。ニッキ風味の餅菓子です。
 そのまま駅で待ってても良かったんだが、酔いも覚めかけて寒い。ので、とらやの隣の喫茶店に入る。ブレンドコーヒー(\400)飲んでたらいい具合に時間潰れた。文庫本持ってたのが何より。

 そんなこんなで16時23分。帰りの電車です。また一両。今度は学生いっぱいいるのに。
 フレッシュな学生達がいっぱいいる電車で、陽も高いのに酒臭い三十路女。しかも寝てるし。なんて思われてただろうな。大丈夫だ、彼らには二度と会わない。
 17時47分観音寺着。ここからタクシーで帰宅、今度は自宅前まで。\1350。とにかく、駅は遠いということです。

 以上で、今回のえぐちず2は終了です。
 ちなみにこの旅、江口は周囲に黙って出かけました。特にママンには口が裂けても言えません。嫁入り前の娘が何をやってるんだと泣かれるから。

 それではまたお会いしましょう。

 

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