えぐちず 2

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 ●第三十一番札所 五台山 竹林寺(ごだいさん ちくりんじ)●


椛か楓か知らんが、ともかく落葉樹の森。
秋はきっと見事だろう。

 どんどん行きましょう。次は竹林寺。えっと、これはどんなルートだったっけ。とりあえず元来た道まで戻り、県道44号線に乗るようにする。それを南に走り、標識『五台山』を目標にどんどん進む。
 トンネルの手前で『五台山・右折』の標識が出る。
 え? このまままっすぐ行っていいの? 地図を見る限り、竹林寺へのルートはトンネルを抜けた先を右折。どっちが正しいんだ。結果としてはどっちでも良かった、五台山登り口は2つあったからな。
 ともあれ、『五台山』までの標識は山のようにみつけるのに、『竹林寺』までの標識というのがひとつも見つからない。
 これまでの、民家の塀まで協力を求めていた保存会のものらしき看板はどこへ行ったのか。
 おそらく、これまでのように寺同士の間隔が短くないので、なかなかうまく看板が立てられないのだろう。『すぐそこ5q』って怒られるよな。
 そしてもう一つの理由。
 もしかして、あまりこの辺りには遍路が来ないのではないか。1番徳島からスタートして、31番目。半可遍路ならそろそろ飽きてくる・諦めてくる・いつまでもやってられない頃ではないのか。本気遍路なら地図ぐらいきっちり調べてくるだろうしな。四国というものはどこもかしこも、遍路いちばん札所いちばんで来ていると思っていたし徳島はその通りだったが、もしかしたら高知・愛媛はそんなんい重要視していないのかもしれない。

 南北それぞれにある登り口の南側から登る。
 竹林寺へ『近道』と『展望台経由』と2種類のルートがあった。なんだ。
 「なんだ」ってことはない、山頂を越えて降りる形で竹林寺は存在した。だから北側から登った方が近かったって事だ。
 そうやって到着した竹林寺は、公園や植物園が隣接されており、かなり広い敷地を持つ。観光バスや、客待ちタクシーが並んでいる。
 そして中に入ると‥‥。

 広ッ。そして綺麗ッ。
 これは奥さん、綺麗な札所ですよ。上記(↑)の写真でもあるように、紅葉と、そしてどうも銀杏もあるらしい。その上に桜も。なんて素敵なお庭でしょう。色づいていない、今の青々とした木々もそれはそれで良し。石段をあがるのが苦痛な作業ではなく優雅な散策と化してしまう。猫が石垣から転げ落ちそうになっている、それもまた楽し。竹林寺といいながら竹林が見当たらない、それもまたわろし。
 あとね、宝物館やら五重塔やらなにやらと、かなりたくさんの見所がある。人が多いなあ、という印象があったが、そう、遍路だけじゃなく、純粋に休日を楽しんでいる観光客もまた多かったのだろう。

 そんな江口が紅葉より歌碑より石畳より気になったものが。

 竹林寺羊羹。
 1本200円。バラ、3本入り、6本入りとありました。200円なら話の種に買おうと思ったが、バラは売り切れ。がっかりだ。そして調べたところによるとこの羊羹は、竹筒に入っているそうだ。あ、3本入りでもいいから買っておけばよかったな。

 それでは堪能したので、次に行きましょう。あと1ヶ所ぐらいで今回の旅も終了と言うところでしょうか。
 山を下りると川沿いの道(県道32号)にぶつかります。そこに次の札所の標識が出ています。
 次は、えーと。
 峰寺?

 はて、そんな名前の寺だったでしょうか。

 

●第三十二番札所 八葉山 禅師峰寺(はちようざん ぜんじぶじ)●


お猫さま

 正しくは『ぜんじぶじ』。でも地元の人は『みねじ』『みねんじ』と呼ぶそうな。国土交通省の標識にその表記を許してしまうとは、かなりの浸透率と思われる。
 32号線から247号に乗り換え、案内板に従って峰寺を目指します。トンネルの上を通るように山を登り、標高そのものは高くないが、山頂が駐車場です。

 駐車場ではどでかい不動明王が待ってます。妙に新しい石像だと思ったら、平成10年製。ま、石器で時代が分かるんだ、石像が時代毎の特徴を有していて何ら間違いはないはずだ。新しい石像だからってありがたみが無いわけじゃない。気分の問題ですね、単なる。
 不動さんのわきに石段があります、そこを登りましょう。
 途中に弁財天を祀った鳥居があるのでそこを覗きつつ進む。登ってすぐに、本堂、大師堂。剪定しているおばちゃんもいる。綺麗に整った、ごく普通の山寺です。

 でもね。

 でも、どうしても気になったので言わせて貰っていいですか。

  

 なんかいろんなものがファンシーなんですけど。
 とくに納経所の周りが、ガーデニングインテリアでいっぱい。その『いらっしゃいませ』地蔵、御利益とかなんとかじゃなくて癒し系グッズじゃないのか本当は。
 これまでも、寺の一部じゃなくて住居の一部として納経所がある寺はいっぱいあったが、納経所は納経所、『公』的空間として存在していた。だから何の違和感も無かったが。ここはもう正真正銘誰かの家。おじゃましましたゴメンナサイって気分だ。でも海の家みたいなイメージもあった。

 

●帰路●

 この写真は何を意味しているでしょうか。

 本日の遍路道も無事に終わり、さあ帰ろうと駐車場に戻ってみたら。

 ‥‥‥‥。
 車のタイヤが空気抜けてるよ!!

 いやー。どうも高速道路走っている段階から、スピードが出ないな車体が安定しないなと思っていたら。まさか後ろタイヤがやられていたとは。
 仕方がないので帰りみち、適当なガソリンスタンドに寄って直して貰う。上はその時の写真。せっかくだからと撮影したら、ガソスタのおっちゃんに苦笑いされた。いいよ、二度と会わないだろうし。
 そんなこんなで予定外の出費が¥1500。今回はどこの札所も駐車料金が無料でヤッターと思っていたのに。

 悔しいので恒例の、帰り道アイスクリームは高いのを買いました。おいしかったです。おいしかったですよ。

 そうして観音寺まで戻ってきたのは夜7時過ぎ。晩ごはんはカレーのCOCO一番。

 で。

 お楽しみはコレカラ。

 勇者と共に一旦江口家に戻る。
 そして。

 龍河洞の土産物屋で買ってきたカツオ珍味で晩酌ー♪
 安物ではあるが日本酒を用意。江口はビール。ついでに芋けんぴも出してきて。

 おいしいですー。カツオ、おいしいですー。ちょっと奮発してハラミのいいやつ買ってきて正解ー。名物に美味いもの無しなんていうけど、十分美味しー。近所のスーパーにも売ってるじゃん、とかそういうのは禁句ー。日本酒に合う合うー。正直、ビールには合わないー。

 勇者が「さすがに酒飲みの人間がつくるツマミだな」と感心していた。そのとおりでゲス。

 以上をもちまして、今回の遍路道リポートは終了です。

 ごめんなさい。今日はもう6月26日。更新に1ヶ月かかってますね。後半になればなるほど文章が短くなってますね。
 次の遍路道はがんばります。
 次回予定は、桂浜を見てからスタート。できればはりまやばしも。日本3大ガッカリ名所だからな。見とかなきゃ。

 ではまた。

 

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