●沙美海岸●
沙美海岸でも俺は真人間をやめるぞー。
はい、2日目がスタートです。 今日もスケジュールがぎっしりですよ、サクサク行きましょう、サクサク。
本日の一発目は、沙美海岸。 日本の渚百選に選ばれた、綺麗な海岸です。
護岸工事してた。 おわり。
●鬼ノ城● http://www.pref.okayama.jp/kyoiku/kodai/kinojou-top.html
鬼ノ城でも俺は真人間をやめるぞー(ダブル)。
それでは車を移動させまして、次は鬼ノ城(きのじょう)です。宇和島市によく行く自分としては鬼ヶ城(おにがじょう)とよく間違えます。世界遺産の鬼ヶ城のことは知りません。ともあれ、鬼ノ城です。 ああんもう、魚の如くな岡山M連め。だからM本め。すんごい目がキラキラしてんのな。君はあれか、少年か。
入り口付近の案内板の前で、これからの散策にやる気満々のさまを撮影。左側の黒いのがM本です、覚えておいてね。 で、鬼ノ城ですが。 詳しくは公式サイトでも見ていただくとして。古代山城ですね。山1つがまるまる城になってるやつ。発掘されたり復元されたりしておりまして、散策コースは山まるごとです。なので入り口には杖が置いてあります。せっかくなんで使わせて貰おうかな、わざわざ置いてあるってことは、必要とされる場面が多いって事だろうからな。
ずんずんずんずん歩きます。至る所に石垣があったり要石の跡があったり、まさに発掘途中の工事現場があったりと、古代のロマンに思いを馳せるのに十分な資料が山一杯に詰まっています。 でもね。 でもおまえら。 もうちょっと、歩くペース落としてくれ。そんなにどんどん進むなよ。だから誰か1人ぐらい、江口をレディと扱ってくれよ!!
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先頭をゆくM本とK藤、そして杖をつく気力さえ失った江口の図。 |
面白いか面白くないかで言ったら、すんごい面白いよ。だってねえ、城があったんですよ。ここから迫ってくる敵を迎え撃ってたんですよ。山頂に立ったときの眺望はそりゃあ見事ですよ。大昔にこんな城があったって事はもちろんロマンだし、発掘調査員たちがここを見つけたときはさぞや興奮したんだろうなあとそんなことを想像しても燃える。いいなあ、楽しそうだなあ。もちろん、純粋に遊歩道としても楽しい。トレッキング姿の老夫婦とかぽんぽん見かけたしな。
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山頂にて吉備の町を望む。ゴルフ場がよく見えるのはご愛敬。 |
そして山をぐるりと回って降りてきました。 『へろへろになっている軟弱者どもの図』を撮ろうとしたのに、ほらね、M本は元気ですよ。 |
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それどころかこれからまた、別の山に登るというのだからな!!
●岩屋寺●
この写真のどこかにM(ドリル)くんがいます。捜してみよう。
山、って言っても、これを山と言ったら怒られるかしらん。でも山だよね。単に斜面の多い道、かもしれんが。でも山。わしにとっては。栗がたくさん落ちてました。秋です。 岩屋寺とはなんぞや。遍路旅をしている自分としては45番札所の岩屋寺とよく間違えます。嘘です。こっちの岩屋寺なんて存在すら知りませんでした。M本くんは「ぜひ見たいと思っていた」そうな。一体何だ、何がそんなに君を駆り立てるのか。
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岩屋寺まで続く長い石段と、真っ先に登り切って我々を待ち受けるM本。 |
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登り付いた先は、こんな感じ。『鬼ノ差上岩』なる巨岩があって、それを祀っているような。画像の明度がめちゃくちゃなのは、所詮素人のすることですので気にしないで頂きたい。 人気はゼロでした。誰もいないの。そんなにマイナーな観光地なのか。それをこれほど見たいと欲するM本くんはどうしたことぞ。 それとも、単にタイミングの違いだけで、ある時には人がごった返してぎゅうぎゅうになるのか。そんなふうに人が押しかけてきて、思わず塩を袋のまま置いちゃうのか。てゆうか誰だ、食塩そのまま置いたの。
しかし、なんで古今東西、でかい岩は祀られるのだ。ゴールデンロックとか。いやごめん、他に知らんけど。 やっぱあれか、「こんな馬鹿でかい物を動かせるのは人ではない力」って思っちゃうのか。事実、そうだろうし。巨岩が、降ってきてそこに着地したのか、隆起してそこに残ったのか、元々は1枚岩だったのが周囲が削れて偶然こんな形になったのか、原因はどうあれ「人ならざる力」の所業には間違いない。すっげーなーと素直に思えたんなら拝んどけ。 |
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この時点で13時回ってます。たいがいお腹空いてきました。お昼ごはんつれてって下さい。
ごはんポイントは、有名な千屋牛を食べましょうと、JA阿新の焼肉屋さんにて。 昼から焼肉か。豪華だな。
●井倉洞● http://www1.ocn.ne.jp/~ikurado/
新見市無形文化財 船川八幡宮秋季大祭 土下座まつり
はい、長らくお待たせ致しました。いよいよ今回の旅行のメインイベントですよ! 5人もいてそれぞれが希望を出し合っていったいどれがメインイベントだかは分からんが、江口にとってはココが一番の目的地。井倉洞! 思い起こせば3年前の2006年(計算がおかしいって? だって今は2009年なんだよ。2007年の旅行について語ってるが、ドントマインドだ)、高知県の龍河洞に初めて行きまして。そこで鍾乳洞の魅力に取り憑かれてしまいました。春には山口県の秋芳洞にも行ってきて、まだ行き足りてなかったか江口梨奈。M(ドリル)くんに「今回の旅行、どこに行きたい?」と聞かれてココをリクエストしたのは江口でございますよ。行きたいさ、ああ行きたいさ井倉洞!
到着したのは、15時頃。ちょっと遅い気もしますが、見学ルートは小一時間ぐらいらしい。果たしてそうかな、この5人の食い付きの良さを甘く見てやしませんか?
ここもまた、素晴らしくベタな観光地。駐車場から入り口までをSL車両と土産物屋が並んでます。 その土産物屋を抜けると、綺麗な水面とそびえる岩肌が。
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オウ、絶景ですな。 川を渡る歩道があって、その向こうが鍾乳洞の入り口です。この歩道がかなり高所を渡しており、たとえ貴方が鍾乳洞に興味が無くても、この橋の上から周囲の景色だけでも眺めるがいいさ。また季節が良くてさ。下の川で家族連れが水遊びしてんの。 入る前からワクワク。入ってからワクワク。 なんてステキだ井倉洞。 |
中は広く、整備はされているが、秋芳洞ほど小綺麗じゃない。イイカンジに危なっかしく、イイカンジにアドベンチャー。この程度で冒険気分を味わうわしもどんだけ現代ッ子かという話であるが。 鍾乳洞は3つめ。しかし、どこもここも見飽きることはない。 言ってしまえば形はどれも似たようなものだし、石のネーミングも似たようなものだ。いやほんと、なんでみんな『カーテン』『シャンデリア』『○○観音』なのか。定型なのか、だったらしかたないな。コレまでにナイスと思えたのは、龍河洞の『鮭の口』と、ココの『とうせんぼ』かな。『とうせんぼ』は、ネーミングじゃなくて形状まんまなんだけどね。順路のど真ん中に石筍があるの。ワザとなのか、そうしないと通路が作れなかったのか。
ともあれ、案内では小一時間とあった見学ルート、当然大幅に越えながらの見学です。 出口にある『阿里佐(ありさ)の宮』というネーミングに個人的にニヤニヤして、本日の日程終了です。
適当に土産物屋を冷やかして帰路につくと、もう全ての店のシャッターが降りてました。まだ5時ちょっと過ぎなんですが。明るいんですが。 そりゃあ、真夜中にこんなところをうろつく人間は、不審者以外いないだろうけど。 さみしいなあ。
●2日目のお宿● http://ww36.tiki.ne.jp/~kansui-ikura/
井倉洞へ徒歩3分。
日本3大鍾乳洞として、かつては華やかな観光地としてブイブイ言わせていたのでしょうが、時代というのは残酷なもので。夕方5時に全ての店が閉まってしまうという、悲しい現実がここにもあります。 近隣にも、大型バスが何台でも停められる旅館がいくつもありますが、ほとんどがシャッターが下り、黄黒のロープで入れなくされてあります。 井倉洞の真横にも、そんな旅館がありました。寂れてしまい、建物はカーテンが閉められ、看板は錆びて色あせ、悲しくなる風景でした。 そんなものを横目で見ながら、本日の旅館へ向かいます。
ありません。
あれー? 井倉洞のすぐ近くだって聞いてたんだけどなあ。しばらく進むも、それらしい建物が無いので、旅館に電話して問い合わせます。はい、そろそろオチが読めてきましたか?
ごめん! さっきさんざんナニ扱いした旅館が本日のお宿でしたー!
本館・別館とあった旅館が、今は使われているのは奥の本館だけ。道路から一番目立つところにある別館は廃墟と化してましたが、奥でちゃんと営業してたんですね。世話になった旅館にむちゃくちゃ言ってるな、江口。
ああもう、たまらん昭和臭。 オシャレなお嬢様方には耐えられないだろう、軋む廊下、階段、やけに高い天井と立派な梁、共同トイレ、つぎはぎバスマット、あるんだかないんだか分からないセキュリティ、いかにも温泉宿といった浴衣に布団、5人泊なのにだだっ広い部屋、こんな時代じゃなきゃ、総木造高級旅館と言われていたであろう哀愁。 サイコー。
料金は、正直覚えてない。M本がまとめて支払いして、後から端数切り捨てて請求してくるからな。1万円ぐらいだった記憶が。 ゴハンは普通においしい。鮎づくしで、魚ばっかりがテーブルに並んでましたが、きちんとした旅館ゴハンで満足です。 でも、そのごはん場所が。かつては宴会場だったのだろう、破れた緞帳とカラオケセットの無造作に置かれたステージの前。いろんな場所にツッコミどころが満載で、ある意味ここが一番の観光スポットだったかもしれない。
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持ち込んだ ふぁみ魂野郎とスーパーマリオブラザーズで夜は更けていきます。 |
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