えぐちず 2

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●第二十六番札所 龍頭山 金剛頂寺(りゅうずざん こんごうちょうじ)●


柱によりかかる小坊。

 さて、困りました。
 ここ、何があったっけ。
 ナオナビを呼び出して、金剛頂寺はどんなルートでどんなイベントがあったかを思い出そうとしたが、まったく思い出せない。
 記憶をたぐりたぐり、行きます。えーと、55号を西に向かい見かけた標識に従って右折。しかし次に見つけた標識が「この矢印、どっち向いてんだ」と憤りを生み、ちょっぴり迷いながらも無事に到着。車を停める。普通車は¥200な。前方に石段。登りましょう。

 そうそう、石段がキレイなコンクリートで、この花紋がいいなあとおもった。というかこんなもんしか気になる被写体が見つからなかった。
 山の上の札所は、すべからく綺麗。ここも例外なく、広くて綺麗。本堂のなかも、やけに芸術的でカラフル。中を撮影しようと思ったが、「さすがにそれはダメだろう」と止められる。でもコレだけは気になったので撮った。

 四国霊場ご本尊原画展示場(地下)。

 なんでしょう、これは。とりあえず覗いてみましたが、階段は薄暗く地下へ続き、人の出入りを拒んでいます。江口は小心者なので降りなかったが、ナオナビが降りていって見たところ、封鎖されていて展示も何もなかったそうな。月曜日だからか、やっぱり。

 そしてここは、ヤッコソウなる天然記念物の自生地として有名だそうです。どこですか? 笹がわさわさしているのしか見えません。まあ、そんなに注意深くも見なかったが。納経所で写真が貼ってあったのでそれを見る。カブトムシの幼虫みたいだった。ちょっと半透明でねっとりしたカンジが気持ち悪いです。いいじゃん、感覚は人それぞれだ。

 で、記憶があいまいなのだが、このあたりで、「拝んだ手で体の悪いところをさすると治る」という霊験あらたかなナニかがあったはずなのだが。『ガン封じの椿』が多分そうだろうとも思うし、こんな風に霊験を謳っているものはどこの札所にもあるので、誰を信用していいのやら。『1粒万倍の釜』とかあったし。やってることはイエスだな。ちょっと敵を作る発言をしたかもしれない。
 たしかこんな感じで、この寺はクリアしたと思う。雑なレポートしてると自分でも分かってる。

 さて、話が前後するが。この金剛頂寺の手前に『吉良川の町並み』という標識がある。なんだろう、これは。ちょっとした駐車スペースがあるが、住宅地の奥に何か施設があるわけでもない。何があるのか? と思ったら、この住宅地そのものが重要伝統的建造物群保存地区に選ばれていた。前を通りかかっただけだったので詳しくは見ていないが、手元の写真を見るだけでもなかなか興味深い。なまこ壁といいますか、ああいうタイプの古い建物は江口の小さいときにいくらでも見たので珍しくもないが、ここはまたちょっと違った感じの建物の造りになっている。
 「見学自由」とあります。
 でもここは、いったいどんな地区なんでしょうか。誰か住んでるんですか? 普通に日常生活を送ってるんですか? そこへ観光客が来たりするんですか?
 それにしても天然記念物があったり重要保存地区があったり、室戸はいろいろ忙しいなあ。

 

 

●第二十七番札所 竹林山 神峯寺(ちくりんざん こうのみねじ)●


2枚の絵を真ん中で繋いでいるわけではなく。

 ナオナビが言いました。
 「いよいよだ」。
 なにがいよいよでしょう。

 『寺に行く道は、車でも難儀するほどの舗装道路。勾配45度の急坂が約1qも続く』(週刊遍路より)。

 江口にとっては焼山寺より太龍寺より、ここ神峯寺が一番恐怖でありました。勾配45度って。江口の車、ただでさえ馬力が弱くて、近所の山ですらアクセル目一杯踏んで速度40キロってことがしょっちゅうなのに。江口のか弱い車でこの寺にはたどり着けるのか? ともあれ、行きましょう。

 派手に迷います。

 まず、55号を走って、民宿きんしょうのある交差点で曲がる、これをさっそく見落とす。でかでかと『民宿きんしょう』って書いてあるのに、看板は見つけても道を見落とす。なんでだ。
 そこから細道に入る、前方に(おそらくJRの)高架が。
 ここで道をどう行けばいいんでしょう。
 まっすぐ行ってはなりません、それは違っています。わずかに右方向へ行き、高架をくぐってまっすぐ。江口が行ったときは丁度工事をしていたから分かりにくかったのかもしれないが、高架の下で休んでいた老婆の前を2往復ぐらいする我々。迷っている、と丸わかりなんだろうな。
 正しい道に乗れたら、あとはひたすら坂を登ります。
 えー。急な道ではありますが、怯えるほどでもありませんでした。
 ちゃんと舗装はされているし、2台の車がすれ違うことのできる道幅も十分。たしかにカーブはつらいが、でもギアを落とせば全く問題なし。拍子抜けっちゃ拍子抜け。

 さて、無事に山頂駐車場に到着しましたが、ここから更に徒歩で本堂を目指さなくてはいけません。看板にも、「これより先には、お寺の駐車場はありませんので有料駐車場をご利用ください」と注意書きがしてある。我々は健康な若人。歩きましょう。
 坂の途中、謎の石像が置かれてあるのを横目で見ながら、本堂を目指す。
 と、いろいろな案内看板が。名水があったり展望台があったり、どうも賑やかな場所のようだ。

 しかし、一番注目なのは。

 神社があった。

 いや、寺と神社が並んでいるのはよくあること。日本の歴史だっていろいろあった。
 でもこんな、隣同士で山門と鳥居を並べることはないだろうよ。
 江口は撮影した写真の一切を加工しておりません。まんま、この位置関係でこのふたつはありました。

 ふと、神社を見ると。
 タクシーが乗り込んであった。
 あっ、そうか。「お寺の」駐車場が上にはなかったんだ。じゃあ神社は実は自動車パラダイスなのかもしれない!! 
 などと確認したわけではないが、確認するつもりもない。我々の目的は寺です。

 さあ、山寺修繕ここに極まれり。

 コレまでの中でいちばん綺麗な寺でした。

 美しく咲き乱れる花々、綺麗に剪定された緑溢れる庭、石灯籠、石清水。なんでしょうここは。どこの庭園に迷い込みましたか?
 丸く刈り込まれた植え込みの中に伸びる石段を登り、更に高いところにある本堂を目指します。
 そこで参拝をし、不動明王の立つ前の道を。

↓拡大

 なんとなくこの丸っこさがツボでしたもんで。
 さて、この前の道を通って大師堂へ。そして納経所へ行き、御朱印を。これでここの参拝も終わりです。
 この時点で、時間は午後3時半をまわったところ。次の大日寺へは行けるんでしょうか? 南国市方面まで戻らないといけませんが。
 間に合ったら行く、間に合わなかったら行かない。

 さあ、行きましょう。

 ‥‥気が付いたら、大日寺へいくために曲がる道を通り過ぎてしまいました。行く気、なかったんだな。

 なので今回の旅は終わり。帰り道のコンビニでアイスクリームを買い、それで乳酸値を下げて帰りましたとさ。

 

 どうも前回から、行程に余裕でもあるのか、寺以外の所を回っています。
 なのでこれからも、こうしたちょっと寄り道をしてみてはどうか、という案が出ております。

 というわけで、次の行程は、札所+龍河洞。

 って、最初から予定に組み込んでしまっては、それはそれでハードスケジュールになってしまうのか。
 まったく、日本人ってなんてせこせこしてるんだろうねェ。

 

 

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