●2007年8月27日の旅●
夏は手づくりアイスクリーン。
あけましておめでとうございます。今日は1月6日。2008年ね。 今頃8月の話かよとか何とか、そんな小さいことを気にしていては、この平成20年を生き残れないゾ! というわけでお久しぶりです、えぐちず2です。さくさく行きましょう、さくさくとね。
●往路●
サービスエリアの窓枠に並んでた人形。 何だ。
日程はいつにしましょう、ということで選ばれたこの日。 何のことは無い、同行者が毎年夏には宇和島市に帰省する、それに合わせてのことだ。
盆真っ最中は休みがとれない職業なんでね、お互いに。なのでちょっと遅めの夏休みです。
ではルート。 出発地点は観音寺市。大野原I.C.から、松山自動車道に乗り、そのまま終点まで。大洲有料道路を抜ければそこは旧宇和町。寺たちの並ぶ吉田町の隣の町です。思えば近くなったもんだ、数年前まで高速道路は伊予市までしか通ってなくてね、宇和島まで行くのに4時間5時間かかる、一日仕事だったよ。今はね、もう3時間ぐらい。頻繁に日帰りが出来る距離になりました。ありがたい。 宇和島方面へ車を走らせると、自然に国道56号線に乗ることになります、それを南下します。 目的の龍光寺・仏木寺は、それと並行する脇道になるので、途中でそっちに入りましょう。 ただ、今回はルートが香川方面から来た、逆向きになってますので、少々分かり難いやもしれませぬ。順序的にも、先に42番の仏木寺にぶつかってしまいます。まあ、それも仕方ないこと。互いの距離はそんなに離れていないし、仕方のないタイムロスだと割り切って行きましょう。
立間の交差点で、東に入り、県道279号に乗ります。その前に、ちょっと先にあるサンクスで休憩。高速道路をずっと走ってきたしな、トイレ休憩も兼ねて。だってこの先、山道だから、たぶんコンビニとか無いと思うし。あと、ここのサンクスは、我々が宇和島へ行くときにいつも必ず休憩するポイントでもある。張っていたら会えるかもよ。
では北へ引き返して、先ほどの交差点を右折しましょう。 右折して踏み切りを越えた真正面には。 JAらしき建造物。 で、右なん、左なん、どっちよ!?
なんか道が、カクカクしてます。途中に県道272号とか挟まってるし! まあ、右だ、と結論ついたので真っ直ぐ行ったら。 また曲がらんといかん。しかも行き過ぎた。
なので正解は、56号を南下してきたら、サンクス手前の信号で左折、踏み切り越えてJAにぶつかったら右折、ちょっと行って、『←立間駐在所』の標識がある道を左折。以上。 各間隔は10メートルずつぐらいなので、一生懸命ハンドルを切るんだ! そこをクリアすれば、あとはひたすら山道です。細いぞ狭いぞ人気が無いぞ。
ようやく目的の道に乗り、ほっと一安心。しかしなんだか天気が悪いです。うねうねうねうね、山道を進みます。 途中、「これ、他人ん家の庭じゃない?」と思うような道も通りながら、ぐねぐねぐねぐね進みます。 しばらく走ると、なんだか、いやな予感がしてきました。
「もしかしたら、このまま行ったら、仏木寺のそばに出るんじゃないかなあ」
山道は終わり、広い道(県道31号)にぶつかります。 予感的中! しかも目の前!!
●第四十一番札所 稲荷山 龍光寺(いなりざん りゅうこうじ)●
遠い。
仏木寺に、近い再会を誓って、我々の車は右に曲がります。31号を南下。さて、龍光寺はどこでしょう。 なんだか久しぶりに、案内標識を目にします。近いのですね。 近いのですね。 近いのですね。 ‥‥行き過ぎたー。
みま道の駅の駐車場に入ってUターン。そして北側から進むとすんなり。 ああもう、逆ルートはいろいろと分かり難い。正ルートだと、こんなに細かく表示がされているっていうのにさ。 その表示に従って、住宅街を進む。おお、先方で、観光バスの止まっているのを目撃。ようやく到着しました。
駐車場が分からん。
商店のある向かいに、『第2駐車場』がある、ここは満杯。『第2』というからには『第1』もあるのだろうが、どこでしょう、この細道を進んでいった先にあるのでしょうか。しかし、この道の細さは、うっかり行き詰るとにっちもさっちも行かなくなる可能性が非常に高い。 ここは申し訳ないが、路上駐車でご勘弁いただく。ごめん、すぐ帰ってくるから。出来るだけ他の車の往来に支障が無い位置を選ぶから。 というわけで、その商店の脇に停めて、あとは歩き。 ちょっと石段までが遠いです。普段ならなんてことはない、よい散歩なのですが、路駐で気が急いているのと、天気が悪いのとであんまりのんびりした気分にはなれない。せかせか歩いて、ようやく石段です。
龍光寺。 民家の間を縫うようにある石段を登った先にあります。こじんまりした寺です。同じ敷地内に神社もあります。稲荷神社ですね。札所中、唯一、神仏が同じ場所にあるらしい。そうか、これまで行ったところに、隣同士というのはいくつかあったが、同じ敷地というのはここだけなのか。
古びてなかなか味のある神社です。 社の脇で、お札とお守りが無人販売状態でした。半雨ざらしですか。 念のために言っておきますが、薄汚れているのは外側のポケット部分‥‥だと思う。たぶん。 料金は賽銭箱にプリーズ。 |
|
てっぺんまで上ると、かなりの高さになります。頂上から下が見渡せて、なかなか景色のいい寺です。 しかし気になるのは、各所の注意書きの多さ。 場所の狭さの割りに、張り紙が多いというか。目立つなあ。どこに行っても、叱られている気分になる。 あと、納経所にドライヤーが無かった。付録の納経帳なんか使っているほうが悪いと言わんばかりの扱いをされました。 せめて、おじゅっさんさあ、こっちが「こんにちはー」とか言ってんだから、なんかリアクション返してほしいなあ。
そんなこんなで龍光寺おわり。 雨も本格的に降ってきたので、さっさとここから去りましょう。
●第四十二番札所 一(王果)山 仏木寺(いっかざん ぶつもくじ)●
「ひるむな 人生 大波小波 己れ自身が 渦になれ」 カッコEー!
いっかざんの「か」の字はどうも、王へんに果、らしい。あと、文献によっては「仏」が「佛」の字を使っていたりする。平安時代からある寺、時代とともに表記が変わるのは珍しいことでもなし。とりあえずは、週刊遍路に従っておりまス。
さて、これまで来た道を戻って、再び仏木寺です。迷いようがありませんな。 でも駐車場がどこか分からん。山門の前でアイスクリーン売ってたおっちゃんが、「そこらへんに停めたらいい」と言ったのでおっちゃんに従う。あとで調べたが、どうやら山門に向かって左側にあるようだ。「ようだ」ね。確実ではないので、行こうと思っている人はおっちゃんに詳しく聞いて。
仏木寺。その名の通り、木の仏が本尊です。大日如来ですって。その辺は縁起が書いてあるので、チェックしておいてくれ。 山門は何とも歴史を感じさせる佇まい。目の前に広がる舗装路と、周辺を囲む壁の綺麗さに対抗するかのような時代の経過。
|
また、入ってすぐにある七福神像と茅葺き屋根の鐘楼との対比も何とも味わい深い。 古いんだか新しいんだかやっぱり古いんだか、そんな混在を感じさせる寺です。 |
|
屋根瓦とか、落ちてるし。
参拝も終わり、納経所へ。 なんというか、歓迎されてない感じ。さっきの龍光寺といい、なんかさみしい2箇所でした。
はい、以上をもちまして、8月27日の旅日記は終わりましたよ。 今日は何日かって? 3月14日さあ! それがどうかしたかあ!
「えぐちずを更新しないと、次の遍路予定は立ててやらない」と同行人に言われ続けておりまス。
もうすぐ春ですね。
●↑このページのトップへ● ●→次のページへ● ●次をとばして本来の遍路リポートへ●
|